尊い人よ（文末に加筆）

なかなかできるもんじゃない。

よくあるボランティアやＮＰＯと違うのは名前を明かしていないところ。
名前を明かしていると、下手すれば恩着せがましく思われ、
もっと下手すれば売名行為とも思われるかもしれません。
ま、何もしてない人よりかは何かをしているだけましかもしれませんが。

ただ、いいことをする時は
名前はできるだけ明かさないほうがいいと個人的には思います。
その方が尊さが出てくるような気がします。
やはり名前が分かるとなると、通常の感受性を持つ人なら恩を感じ、
場合によってはその人に逆らえなくなることだってあります。
ある種の呪縛になるということです。
だから、私は名前を明かしていない
真・女神転生ＶＸの作者がいいなと思うんです。

ネット上に匿名で真・女神転生ＶＸをポーンと置いて、
「皆さんお好きに遊んでください」というあなたの行動。
不特定多数のどこの馬の骨ともわからんやつのために行うその行動。
それも無料で権利も放棄して行っているその行動。
どんだけ神がかってるんだよ・・・。
例えば、メーカーに持ち込んで売り込むだってできたわけですし。
そのくらいの完成度は十二分に持っているものです。
アトラスのメガテンチームが見たら必ずや嫉妬するできです。

さて、ここで私が知りたいのは、
そこまでして真・女神転生ＶＸを作ったその心です。
ここはもはや想像するしかない世界ですが、
既存のメガテンシリーズに対する「私の作ったこれこそがメガテンだ」
という思いももしかしたらあったのかもしれません。
つまり、リスペクトしてるがゆえに
心を鬼にしてアトラスに喝を入れたかったのかなと。

私はメガテンシリーズが好きではありますが、
全てにおいて真・女神転生ＶＸが断然一番。
真Ⅰは今となっては荒削りな印象ですし、
真Ⅱはバグがひどかったし、
真Ⅲはプレスターンバトルがゲームバランスに影響与えすぎだし、
真ＳＪは挑戦は認めるがいまいちだった戦闘システム、
それから「育成した低レベル悪魔の強さ＞高レベル悪魔の強さ」でげんなり。
メガテン開発チームが真・女神転生ＶＸ見て
目から鱗になればいいんですけどね。

世の中にはほんの少しの白と黒、そして膨大なグレーな行為があります。
真・女神転生ＶＸ作成者の行為はまさに白そのものです。
そうそう真っ白な行為というのはないと私は思います。
通常少し打算があったり、私利私欲があったりするものです。
しかし、あなたのとった行動にはそんなものは一切なくまさに白です。

あなたに対して抱くこの思いは何なのか自分でも分かりません。
もしかしたら言葉で形容することなどただの言葉遊びなのかもしれません。
ただ、今の私にできる精一杯のことと言えば、
ブログにこの思いをつづることです。
あなたを表する言葉は色々変遷するかもしれません。
もう何度も同じことを言っているかもしれません。
でも、私の願いは一つです。
最後の最後まで生きて必ず天寿を全うしてくださいということです。