こんな人好きかも

歌を歌うのが何より大好きなＡさん。
皆にも聞いて欲しいと思い、自分で作詞作曲したものをyoutubeに投稿。
すると投稿する曲どれもあっという間に１００万アクセス突破。

ネット上ではデビュー待望論でおお賑わい。
しかし、当の本人はそんなのどこ吹く風。
普段の生活はというとアルバイトでギリギリ食いつないでいる。

するとある日、音楽関係者がそのＡさんの存在に気づく。
そしてこれはいけると思いデビュー話を持ちかける。
しかし、「私は金儲けのために歌は歌いたくない。」とその話を一蹴。

その後もＡさんは歌の投稿を続ける。
その間諦めきれない音楽関係者が再三話を持ちかけるが全て同様の理由で断る。

すると次第にネットの間で救世主論が浮上してくる。
「これは神じゃね？ｗｗｗ」「バカのきわみだｗｗｗ」
その後も歌の投稿はずっと続き、アクセス数は高止まりで落ちることはない。

そして時が過ぎ、ある投稿を最後に投稿がなくなる。
その理由は不明なまま、次第に人の記憶からも薄れていき、
ごく一部の人の記憶の片隅に残るだけとなる。

そんなＡさんに残されたものといえばネット上にある言葉だけ。

この話を作るにあたってモデルにしたのは真・女神転生ＶＸ作成者です。
もちろん真ＶＸ作成者の実際の生活ぶりなんて全く知らないです。
でも、なんかこんな人生を歩んでいそうなそんな気がしたんです。
「純白の戦士」とでも言えばいいのでしょうか。
そんなあなたがいたこと、私は忘れません。